子どもが階段で転んでヒヤッとしたこと、ありませんか?実は家庭内での事故は私たちが思っている以上に多く、特に階段での転倒・転落は重大なケガにつながりやすいんです。
令和3年の統計によると、家庭内事故による死亡者数は13,352人で、これは交通事故死亡者数(2,626人)の約5倍にも上ります。そのうち転倒・転落事故が4,000人以上を占めており、決して他人事ではありません。
でも大丈夫。階段転倒防止対策は、特別な工事をしなくても今日から始められます。この記事では、子育て家庭で今すぐ実践できる簡単な工夫を7つご紹介します。
家庭内事故の実態と階段転倒のリスク
まず知っておいていただきたいのが、家庭内事故の深刻さです。
厚生労働省の人口動態調査によると、令和3年の家庭内事故死亡者数は13,352人。これに対して交通事故死亡者数は2,626人でした。つまり、家庭内は交通事故の約5倍も危険な場所なのです。
特に転倒・転落事故は家庭内事故の中でも多く、4,000人以上の方が亡くなっています。階段からの転落や、階段でつまずいての転倒が目立ちます。
子どもの事故データを見ると、東京消防庁の救急搬送データ(2012~2016年)では、「落ちる」を原因とした救急搬送が1歳で最も多く、1万人あたり約60人に上ります。さらに7~14歳では重症以上の割合が3.2%と最も高く、小学生になっても油断できません。
低い場所からの転落でも、打ちどころが悪ければ捻挫や骨折、脳挫傷などの大ケガにつながります。階段転倒防止対策は、子育て家庭にとって必須なのです。
子どもが階段で転倒する5つの原因
階段での転倒を防ぐには、まず「なぜ転ぶのか」を知ることが大切です。
①靴下やスリッパで滑る
子どもは靴下だけで階段を上り下りすることが多いですよね。でも滑りやすい素材の靴下は、階段で足を滑らせる大きな原因になります。スリッパも底がツルツルしていると危険です。
②急いで駆け上がる・駆け下りる
「早くおやつ食べたい!」「お兄ちゃんに追いつきたい!」と、子どもはよく階段を駆け上がったり駆け下りたりします。焦っていると足元への注意が散漫になり、段差を踏み外しやすくなります。
③おもちゃや荷物を持っている
両手におもちゃを抱えていると、手すりを持てないだけでなく足元も見えません。バランスを崩したときに受け身も取れず、大きなケガにつながります。
④照明が暗くて段差が見えない
夜中にトイレに行くとき、階段の照明が暗いと段差を見誤ります。特に子どもは目が慣れるのに時間がかかるため、暗い階段は要注意です。
⑤階段に物が置いてある
「あとで片付けよう」と階段に物を置きっぱなしにすると、それにつまずいて転倒する危険があります。子どもは大人より視野が狭いので、気づかずに踏んでしまうことも。
今すぐできる階段転倒防止対策7つ
では具体的にどんな対策ができるのか、見ていきましょう。
1.滑り止めテープ・マットを設置する
階段転倒防止対策の基本は、滑り止めの設置です。階段の角に貼るコーナータイプや、踏面全体をカバーするマットタイプなど、さまざまな種類があります。
貼るだけで簡単に設置できるテープタイプが人気です。透明なタイプを選べばインテリアの邪魔にもなりません。賃貸住宅でも、剥がせるタイプなら安心して使えます。
私たちOuchi+Designでも階段用の滑り止めテープを取り扱っています。透明タイプなのでどんな階段にもなじみ、インテリアを邪魔しません。はさみでフリーカットできるので、必要な長さに調整して使えます。キレイに剥がせるため、賃貸住宅でも安心してお使いいただけます。
2.手すりをしっかり持たせる習慣をつける
手すりを持つことで、バランスを保ちやすくなります。「階段では必ず手すりを持つ」というルールを家族で決めましょう。
小さなお子さんには、「手すりとお友達になろうね」などと声をかけて、楽しく習慣づけるのがコツです。最初は見守りながら、手すりを持つことを褒めてあげてください。
3.階段に物を置かないルールを決める
階段は通り道であって、物置ではありません。「階段には何も置かない」というシンプルなルールを徹底しましょう。
階段近くに収納スペースを設けると、物を置きたくなる衝動を防げます。カゴやボックスを用意して、2階に持っていくものを一時的にまとめる場所を作るのもおすすめです。
4.照明を明るくする・人感センサーを設置
階段の照明が暗いと感じたら、明るい電球に交換しましょう。LEDなら電気代も抑えられます。
人感センサー付きの照明なら、つけ忘れや消し忘れの心配もありません。夜中でも自動で点灯するので、寝ぼけた状態での階段移動も安全です。
蓄光タイプの滑り止めテープを使えば、停電時でも階段の段差が見えて安心です。
5.滑りにくいスリッパや靴下を使う
靴下は滑り止めがついているものを選びましょう。100円ショップでも子ども用の滑り止め付き靴下が手に入ります。
スリッパは底がゴム製のものがおすすめです。子どもには、かかとが固定されるルームシューズタイプのほうが安全です。
6.階段の上り下りは「ゆっくり」を徹底
「階段はゆっくり」を合言葉にしましょう。急いでいるときこそ、一度立ち止まって深呼吸。焦る気持ちを落ち着かせてから階段を使うよう声をかけてあげてください。
兄弟がいる家庭では、階段で追いかけっこをしないルールも大切です。
7.両手に荷物を持たせない
階段を上るときは、片手は必ず空けておくようにしましょう。荷物が多いときは、2回に分けて運ぶか、大人が手伝ってあげてください。
洗濯物を運ぶときなども、カゴを小さめにして片手で持てる量に調整すると安全です。
年齢別の階段転倒防止ポイント
子どもの年齢によって、注意すべきポイントは変わります。
0〜2歳:大人が抱っこで移動が基本
この年齢では、階段を自分で上り下りさせるのはまだ危険です。ベビーゲートを設置して、階段へのアクセスを制限しましょう。
移動は必ず大人が抱っこするか、しっかり手をつないで一段ずつゆっくり進みます。ハイハイで階段を登ろうとする場合は、必ず見守りが必要です。
3〜5歳:手すりを持つ練習と見守り
自分で階段を使えるようになる時期ですが、まだまだ不安定。手すりを持つ練習を始めましょう。
最初は大人が横について、一緒に上り下りします。「ゆっくりね」「次の段だよ」と声をかけながら、安全な使い方を教えてあげてください。
6歳以上:自立しても油断禁物
小学生になると、階段も自分で使えるようになります。でも前述のデータにあるように、7~14歳で重症化する割合が高いのも事実。
「もう大丈夫」と油断せず、引き続き「手すりを持つ」「ゆっくり」のルールを守らせましょう。友達が遊びに来たときなど、テンションが上がっているときは特に注意が必要です。
階段転倒防止グッズの選び方
滑り止めテープやマットを選ぶときのポイントをご紹介します。
貼るタイプと吸着タイプ 貼るタイプは粘着力が強く、ずれにくいのが特徴です。ただし賃貸住宅では、剥がしたあとが残らないか確認しましょう。吸着タイプは貼り直しが簡単で、水洗いもできるので清潔に保てます。
蓄光タイプで停電時も安心 夜間や停電時でも段差がわかる蓄光タイプは、子育て家庭におすすめです。暗闇でもほんのり光るので、安心感が違います。
水に濡れても効果が続くタイプ 濡れた足で階段を使うこともある子育て家庭には、水に濡れても滑り止め効果が変わらないタイプがおすすめです。浴室や玄関など、水回りでも安心して使えます。
透明タイプでインテリアを邪魔しない せっかくの階段のデザインを活かしたい方は、透明な滑り止めテープを選びましょう。目立たないので、見た目もスッキリです。
Ouchi+Designの階段用滑り止めテープは、透明で目立たず、水に濡れても効果が持続します。はさみで簡単にカットして貼るだけなので、DIYが苦手な方でも簡単に設置できます。素足で踏んでも痛くなく、掃除もいつも通りで大丈夫。階段だけでなく、浴室や玄関など家中で活躍しますよ。
まとめ:階段転倒防止対策で家族を守ろう
家庭内事故の多くは転倒・転落によるもので、階段は特に注意が必要な場所です。でも今回ご紹介した階段転倒防止対策なら、今日から始められます。
滑り止めテープの設置、手すりを持つ習慣、照明の改善、階段に物を置かないルール。どれも難しいことではありません。小さな工夫の積み重ねが、大切な家族を守ります。
「完璧な安全」を目指すのではなく、「できることから少しずつ」が続けるコツです。子どもの成長に合わせて、対策も見直していきましょう。
おうちがちょっと快適に、家族がもっと笑顔になる。そんな毎日のために、今日から階段転倒防止対策を始めませんか?